移動式ロボットプログラミング基礎

6. 実機で動かすときのポイント

1. 滑らかな加速.滑らかな減速

複合的な問題

移動機構 + 視覚のプログラムを組み合わせると,時差が生じて動作が不安定になります.

それ以外にも,モータの制御を荒く行うと,ロボットが壊れたり不安定な走行になったりします. 車の急発進,急ブレーキをイメージしてもらうと理解しやすいはずです.

安定した走行のためには,「滑らかな加速,滑らかな原則」が必要です.

2. プログラミング課題

滑らかな加速,停止を作ってみましょう

以下のプログラムを作ってみましょう.

    1. 加速: 速度0から目標の値になるまで,徐々に増やす.
    2. 減速: 目標点で速度0になるように,徐々に減らす.
    ※まずは,座標ではなく時間を使いましょう.目標時間にて速度0になるようにしましょう.

3. 課題の解説

滑らかな加速,停止を作ってみましょう

加速の直線,減速の直線がどのようになるか確認しましょう.

いずれも,min関数を使うことで,欲しい速度の出力値が手に入ります.

滑らかな加速,停止を作ってみましょうのプログラム

課題のプログラムを実際に見てみましょう.

4. ロボットを移動させましょう

Position Driverを利用

目的座標に移動するFunction Blockがあります.

ただし,到着フラグが不安定な場合がありますので,その場合は終了判定に時間幅を持たせる必要があります.

5. プログラミング課題

ロボットを移動させましょう

Position Driverを使うと,指定した場所まで走ることができるので,それを4つ用意してフィールドを一周しましょう.

動画では,RoboCup Simを使っていますが,Robotino 2用のシミュレータのため,RobView 3と4からはつながりません.

RoboCup SimとRobView 2(2.3.4)のインストールができない場合は,今までと同様にRobotino Sim Demo上で,4点指定してグルグル回るプログラムを作って下さい.


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