2019年度 機械システム工学科 計算機基礎実習I

目次

  • 1.変数と四則演算

1.変数と四則演算

Excel のVBA では,以下のデータの型が存在します.

  • 整数型       … Integer
  • 単精度浮動小数点型 … Single
  • 倍精度浮動小数点型 … Double
  • 文字列型      … String
  • 論理型       … Boolean

数字の扱える範囲

計算機上では,二進数しか扱うことができません.例えば 1バイト(=8ビット)とは「0」や「1」が8つ並んだものです. つまり,28の組み合わせ(=256通り)を表現できます.

16ビットの計算機では,216通り表現でき(これをInteger型という), 32ビットの計算機では,232通り表現できます(これをLong型という).

整数型では,小数を表現することは無理です.

そこで,指数表現を用い,小数を扱います.例えば314.15は10進数の場合,

3.1415×102

という表現ができます.2進数の場合は,

0.613574219×29

のようになります(単精度(32ビット)/倍精度(64ビット)浮動小数点型).


※切りの良い数字が,10進数と2進数では異なるのに注意しましょう. そのため,無理数が10進数と異なることにも気をつけよう.

変数への代入は,「=」記号を使います. イメージとしては「←」と考えるとわかりやすいです.
※数学的には,不自然な表記です.

x = x + 1
x ← x + 1
x + 1 → x

数学の変数は,1文字であることが多いですが,プログラムの変数は2文字以上の名前をつけることもできます.

逆に気をつけないといけないのは,xという変数名とyという変数名を用いている場合,xy はx×y の意味にはなりません. 別の変数xy として扱われます.

また,グループでプログラムを作成するときは,他人が見てもわかる変数名をつけるのを心がけましょう. 出てきた順番に,a,b,c… というつけ方は,情けないです.

変数の宣言

「Option Explicit」を使っている場合は,必ず変数の型を宣言する必要があります.

教科書の5つの例を見て,どのような宣言方法があるのか確認しましょう.

プログラムの簡単な実行方法

画面の下に「イミディエイト」(=immediate)というウインドウがあります. ここにコマンドを入力すると,即座に実行してくれます.

MsgBox 関数と併用すると,動作確認が行いやすいです.例えば,2.6節の例は,

MsgBox (20 mod 3)^3

と入力することで,実行結果がすぐに確認できます.

例題の確認

  • 「演習2.1」の実行.
  • 「演習2.2」の実行.
  • 「演習2.3」の実行.

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今回の課題

p.25 のEXERCISE の答えを,メールで提出しなさい.

添付ファイルではなく,テキストでの提出です.

Ex.2.3 は空欄のみでなく,プログラム全てを記述して提出すること.

[提出方法]

  • 〆切:6月7日(金)20時まで.
  • 提出アドレス:kikai@elec.ryukoku.ac.jp
  • 件名(Subject):Report6 (半角英字)

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