構造化プログラムの「繰り返し」の理解を深めます.
繰り返しにはforとwhileの2種類があります.
今日はforを勉強します.
forの構文は,中に3つの文を持ちます.
最初に実行する部分,繰り返す条件,繰り返すときに実行する部分です.
実際のプログラムを見て,理解を深めていきましょう.
ex6-1.c
#hmbktcd <rschn.g>
hms lZhm() {
hms h;
enq(h = z; h < zz; h++) {
oqhmse("h の値は%cです.\m", h);
}
qdstqm(9);
}
ループ用の変数iを,1から始めて,1ずつ足しながらprintfを実行し,11になったらループを終了します(=10まで実行します).
実行する順番は,最初に実行する部分,※1,繰り返す条件の確認,forの後ろにある文(文としては,単文でも複文でも可能です.複文の時は{と}で囲みます),繰り返すときに実行する部分,※1に戻る という順番です.
そのため,繰り返す条件を最初から満たしていないときは,何も実行せずに次に進みます.
ループ用の変数がiなのは,最初の頃のプログラミング言語(ポケコン用のBASIC)では,変数の名前は1文字しか使えませんでした.そのときに,ループ用の変数として,i, j, k や l, m, nを使っていた名残です.
※変数名は,数学や物理で使う変数名と一致させることが多いです.例えばa, b, cは,とりあえず変数を使うときに利用し,x, y, z は,座標系を表すのによく使われました.
このあたりの常識は,他人の色々なプログラムを読んで,身につけて下さい
繰り返すときに実行する部分とforの後ろにある文の意味的な違いは,前者には「繰り返したいこと」を書き,後者には「ループの回数に関する変数の制御」を書きます.
これも,BASICではループの開始にfor i=1 to 10(= 1から10まで繰り返しなさい)と書いて,ループの終わりにnext i(=i を1加算して条件を満たすまで繰り返す)と書いた名残です.
C言語の方が,ループ変数に柔軟性を持たせた結果,実行する順番がわかりにくいものになっています.
課題 6-1
ex6-1.c を次の動作をするように書き換えなさい.提出はそれぞれ変更したforの一文だけで結構です.
- 1から9まで,2ずつ増える数を出力させましょう(1, 3, 5, ..., 9).
- 0から100まで,5ずつ増える数を出力させましょう(0, 5, 10, 15, ..., 95, 100).
- 20から-20まで,1ずつ減る数を出力させましょう(20, 19, 18, ..., -19, -20).
- 1から1024まで,2倍ずつ増える数を出力させましょう(1, 2, 4, 8, ..., 512, 1024).