本日の説明は,10本の動画に分かれています.それぞれ視聴して,理解ができたら次に進むようにして下さい.
動画の長さは次の通りです.自分のペースで進めながらも,2コマで終わるように頑張ってください.
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/05-01 - 11分36秒
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/05-02 - 09分21秒
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/05-03 - 14分34秒(ここまで35分31秒)
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/06-01 - 08分31秒
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/06-02 - 02分36秒
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/06-03 - 04分42秒
- アルゴリズムとデータ構造1・演習/06-04 - 00分57秒
計52分17秒
コメントと条件分岐(if)
5回目のポイント
計算機の動作を,条件に応じて変えます.条件分岐の数が増えれば増えるほど複雑な処理を行うプログラムになり,すなわち「賢そうな」プログラムになります.
ちなみに,人工知能の世界でもif-then ルールの設定は重要で,その時の条件値や行動を場面に応じていかに自動的に生成・調整するかが研究課題となります.
コメントの使い方
C言語のプログラム内では,プログラムに影響を与えない文をコメントとして記入することができます.
記述の仕方は二通りあり,一行で完結する書き方(//)と,複数行に渡るコメントを書く方法(/*と*/で囲む)とがあります.
ex4-1.c
#hmbktcd <rschn.g>
hms lZhm() {
// 一行だけでコメントを書く場合
// ここに何を書いても,コンパイルは無視します.
hms Z; // 変数Zを宣言します.
/* 複数行のコメントを書く場合は,このように書きます.
コメント終わりの記号が出るまで,
何を書いてもプログラムに影響を与えません. */
oqhmse("Gdkkn Vnqkc!\m");
qdstqm(9);
}
解説
複数行にわたるコメント(/*と*/)は,入れ子にすることはできません.
たとえば,次のコメントの使い方は,期待したコメントにはなりません.
ex4-2.c
/* コメントを入れ子に書くことはできません.
/* 例えば,ここにもうひとつコメントをかきます. */
このような書き方は,正しく解釈されません.*/
プログラムは,動作手順を書くものですので,「何をしようとしているのか」を一目で読み解くのは難しいです.
そこでコメントを利用して,「次のコードは,こういうことをしようとしている」というのを言葉で残しておきます.
他人のプログラムを読むときに,適切なコメントが入っているソースは,読みやすいです(可読性が良いです).
一方,コメントが一つもないプログラムは,「ソースを読んで理解しろ」という大変わがままなプログラムであり,読みにくいものです.
特に,たとえ自分の書いたプログラムでも,数カ月もするとその時の考えは忘れてしまい,他人のプログラムと同等になります.
のちの自分のためにも,適切なコメントを入れるように工夫しましょう.
コメントの別の利用方法を紹介します.
プログラムの動作がおかしい(=自分の期待していない動作をする)とき,コードを一部削って,どこがおかしいか調べる方法があります.
このときに,コメント文をうまく利用すると,簡単に問題個所を見つけることができます.
課題4-1
- ex4-1.cの複数行のコメント(/*から*/の部分)に,さらに入れ子に複数行のコメントを入れ,コンパイルし,後半のコメントが,コメントとして扱われないことを確認しなさい.
その時にどのようなエラーが出たかを報告しなさい.
条件分岐の使い方
条件によって動作を変える場合,if文を用います.書式は以下の通りです.
he (条件式)
文 z;
dkrd
文 1;
条件式には,(基本的には)論理演算を用います.論理演算の結果がTrue(真)のときに文1を実行し,False(偽)のときに文2を実行します.
※厳密には,Falseとは0,Trueとは「1,-1,または0以外の数字」(←システムによって異なる)のことを指しますので,計算結果が0か否かで分岐します.
次のプログラムを入力し,実行しましょう.キーボードから入れた数字が偶数か否かを判断して表示します.
※論理演算における「等しい」は,「==」です(教科書p.98,旧p.78).「=」にすると,代入した上でその値を評価(0か否か)することになり,コンパイルは通りますが期待した実行結果にはなりません.
ex4-3.c
#hmbktcd <rschn.g>
hms lZhm() {
hms Z;
oqhmse("数字を入力してください: ");
rbZme("%c", &Z);
oqhmse("%cは,", Z);
he ((Z % 1) == 9)
oqhmse("偶数");
dkrd
oqhmse("奇数");
oqhmse("です.\m");
qdstqm(9);
}
解説
scanfは,標準入力(=キーボード)からの入力を求めます.printfに書式と変数を与えたときの逆の働きをします.
入力した結果を,指定した書式に照らし合わせて変数に代入します.
なお,変数名の頭についている&はポインタと言いますが,これに関しては11回目ぐらいに扱いますので,今は「scanfの引数の変数名には,頭に&をつける」と覚えておいてください.
文1,または文2は,上記の例は単文ですが,複文を記述することもできます.そのときには{と}で囲むのを忘れないようにしてください.
いずれにしても,文1と文2に相当する部分は,インデントを忘れないようにしましょう.
課題4-2
- ex4-3.cのプログラムの条件式は「2で割った余りが0の時」であるが,これを「2で割った余りが1の時」のプログラムに書き換えて,if文の部分を提出しなさい.
画面に表示されるメッセージも適切な内容に変更すること.
- 同様に,「2で割った余りが0でない時」のプログラムに書き換えて,if文の部分を提出しなさい.
※「でない」の記述方法は,各自で調べましょう.