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理工ジャーナル-「人工知能」の研究とは?: 「人工知能」がとった行動の責任  
執筆者: wataru
発行日付: 2006/12/14
閲覧数: 1882
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「人工知能」の研究を続けてきた今,振り返ってみますと,やはり「自律した知能」が数年で実現するのは無理だと思います.無理であるからこそ「今できる知能」を研究してきた結果が,論文誌に書かれている技術であったのです.例えば,人工知能を題材とした映画などでは,知能が自我を持ち,反乱を起こすことがあります.そのときに,誰が責任を持てるのでしょうか.そのロボットを作った人に,その後の成長を含めて責任を負う必要があるのでしょうか.そのロボットを使っている人に,そういう成長をさせた責任があるのでしょうか.この議論は,もはや工学の域を出ます.

責任が生じないためには,どういう研究をすれば良いのでしょうか.そのひとつの方法として,「提案」があります.
計算機が人間に,「こういうのは,どうですか?」と提案し,最後の決定権は人間に渡します.このことにより,最終的な責任は,人間に移ります.

最近の車に搭載されている追突軽減ブレーキ*1などは,いい例です.前走車に近づくと,シートベルトを引きブザーを鳴らして運転手に知らせ,ブレーキをかけます.しかし,そのままでは,ぶつかるようになっています.ぶつからないブレーキをかけることも可能でしょうが,前述のとおり,最後の決定権は人間が持つようになっています.自動的にハンドルを切って車庫入れをする車*2もあります.
これも,ハンドルは車が操作しますが,アクセルは人間です.万が一,進路上に障害物がある場合,車を動かしたのは「人間」になります.いずれの車も,今までの車と同様に,人間が適切に操作していれば,事故が防げるわけです.
こういう「提案する知能」*3は,実用化の問題を解決する意味で,重要です.しかし,能動的な「自律した知能」と比べると,受動的な知能です.私は,能動的な知能を目指しました.

*1ホンダのインスパイアに搭載(CMS: Collision Mitigation brake System).
*2トヨタのプリウスに搭載.
*3なお,これら自動車の例を,「提案する知能」と解釈するのは,公式ではなく,私の独断です.
なお,原稿掲載当時の技術です.最近は,他の車にも搭載されていますね.
 
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